ちょっとした異世界感!?ここでしか見れない景色が見られる 久住山(くじゅう連山)/大分県(2020年11月)

登山レポート
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山の状況は常に変化します。くわしくはこのウェブサイトについて

登り始めて10分くらいで気に入った、九州の活火山・久住山。
今回はのんびりと楽しむために、1泊2日で山小屋の温泉も良かったのでそちらも含めてレポートします。

ふじはらレート
好き度      ★★★★★・・・活火山好きにはたまらない
案内板の有無   ★★☆☆☆・・・メインルート以外の脇道も多いので地図は必須
静かさ      ★★☆☆☆・・・メインルートは賑やか
眺望       ★★★★☆・・・晴れていれば抜群
駐車場      ★★★★☆・・・公営駐車場、トイレあり
(ただし混雑)
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今回歩いたルートはこちら

(右下の「山行記録のページへ」のリンクをクリックするとヤマレコへ移動します)

▲1日目のコース▲

▲2日目のコース▲

登り始めの標高 1,330m / 最高地点の標高 1,786.5m
訪れた時期 2020年11月中旬
当日のコースタイム(寄り道したりすることもあるので参考程度に。)
<1日目>
牧ノ戸峠出発10:00 – 10:10第一展望所10:11 – 10:27沓掛山10:33 – 11:23扇ヶ鼻分岐11:25 – 11:36星生山分岐 – 11:55久住山避難小屋12:29 – 13:00久住山13:21 – 14:34北千里浜 – 14:39諏蛾守越分岐14:40 – 15:16法華院温泉到着
<2日目>
法華院温泉出発07:46 – 08:04三俣山分岐08:05 – 08:59雨ヶ池越09:13 – 09:50指山自然観察路分岐 – 10:50長者原到着
※バスで牧ノ戸峠へ移動※
歩行時間 1日目:約4時間 / 2日目:約2時間50分=合計6時間50分
歩行距離 1日目:約8km / 2日目:5.4km=合計13.4km

アクセス

今回紹介するコースは、大分県玖珠郡九重町にある「牧ノ戸峠 駐車場」からスタート!ここまでは、大分市方面からだと、九州横断自動車道の「湯布院I.C」から車で約34キロ、40分。

公共交通機関利用だと、

①JR久大本線豊後中村駅から日田バスで牧ノ戸峠バス停
→1時間4分、980円、1日2便。

②別府駅からも亀の井バス・くじゅう高原線

の2路線あるようですが、山奥ですので、時間はかかります。
ヤマケイオンラインさんより引用


日田バス時刻表(豊後中村駅から)
亀の井バス時刻表

山のレポート

さて、忙しい中で急遽決めた大分旅行。
始めは「長者原」からの往復を考えていました。
朝、長者原に到着してから、考え直して、標高差が少なく、かつバスを使用して周回で歩ける「牧ノ戸峠」からのルートに急遽変更しました。

ちなみに、この時点(2020年11月 )でも2019年の台風19号による登山道崩壊で、まだ通れないルートが多々ありました。
こちらを参考して、かならず事前通れるかどうかをチェックする必要があります。

さて、この日はお天気抜群!ということで、161台停まるらしい牧ノ戸峠の駐車場はいっぱいです。あーこりゃやべーと思っていたところ、出発が遅かったせいか、以外にも空きがあり、何とか停められました。(駐車場情報はこちら

入口に合った地図でルートをチェック。今日は左上の「法華院温泉」を予約してあります。

こちらが牧ノ戸峠登山口。この石畳を見て、グレートトラバースで田中さんが歩いてたな!と思い出しました。

灌木のトンネルです。なんだか物語の始まりみたいで素敵です。

登り始めて10分で東屋のある場所に到着!すでに景色が良いです。
先方に特徴的な双耳峰が見えますが、土地勘ないため名前がわからず・・・

ここから先もアセビの木が多く、たまに視界が遮られることがありましたが、基本的に眺望は良好です。
高い木が育っていないのは、やはり活火山だからでしょうか。

さきほどの東屋から20分ほど登ると、ハシゴの分岐が。登ってみます。

登ったピークは「沓掛山(くつかけさん)」でした。これから行く稜線の左側には「三俣山(みまたやま)」のかっこいい姿が見えます。かっこいいだけあって、結構キツイらしい。笑

沓掛山から先も、まあ歩きやすい。お子さん連れや、若いカップルなんかも多かったです。気軽に登れて親しまれてて、いいなあ。

登山道の脇に険しい岩山が現れました。星生山(ほっしょうさん)というらしく、登山道もあるみたい。今回はパスですが、今度登ってみたいな。

さて、前方に空き地・・・ではなく広場と小屋が見えてきました。

こちらは「九重山避難小屋」でした。ちなみに、やたら新しいと思ったら、まだオープンしていなくて、私たちの行った1週間後がオープンだったようです。ちなみに宿泊は禁止だそうです。くわしくはこちら。チップ制のトイレもありますよ。

この避難小屋の前の広場は広くて景色も良いので、たくさんの人が休んでいました。

この日の昼食はドライフードのカレー(畑のカレー)です。
タッパーにご飯だけ詰めてきて、カレーはお湯で戻すタイプ。けっこう具沢山で、とても美味しいです。(写真が汚くてすみません。)

さて、しっかり休憩したところで、久住の山頂を目指します。

山頂までの道のりも、火山特有の雄大で荒々しい景色の中を歩きます。

相方は、最後の登りが結構きつかった、と言っていましたが、わたしはあまりの景色の良さにアドレナリンが出まくったのか(?)あんまり疲れた記憶がありません・・・(参考にならない感想)

山頂に到着!

山頂に到着~!岩がたくさんあるけど、広いので、何十人も休憩してました。

景色も最高です。麓の田畑から、阿蘇山の方までしっかり見えます。しかし悲しいかな、土地勘がなくてなにが見えてるのかイマイチわからないのであった。。

さて、登頂したら、「北千里浜分岐」まで戻ります。
そして、そこからは北千里浜まで一気に下ります。
くじゅう連山全体でわりと分岐が多かったので、地図は必帯です。

さて、下りきった「北千里浜」は周囲を山に囲まれた谷地?カルデラ?のようなところで、なんとなく他の惑星ってこんな感じかなーと思ったほどでした。(そして平らで歩きやすい)

「北千里浜」を過ぎると、山際に沿ったトラバース道を山小屋まで進みます。ちょいと道がわかりづらい?かもなので、やはり地図は大事。
灌木帯が作るトンネルもあります。

前方に「坊がつる湿原」とキャンプ場が見えてきたら、そちらに向かって進みます。

「法華院温泉」に到着でござい。自販機があるよ。ていうか脇に軽トラもあるし笑
もちろんお風呂もあるよ。いいところだよ~。

棟が2棟あり、今回は大部屋に泊まりました。イビキがすごい人はやはりいた。。。
コロナ渦のお風呂の脱衣所。1回に9人までと制限がありました。キャンパーも日帰り入浴できます。
500年前に「法華院白水寺」ができて修験者で賑わったのがここの起源、とのことです。
夕食の一部です。メニューは毎度同じではないと思いますが、野菜が多くて嬉しかった印象です。
こちらは朝食の一部。あったかいメニューが嬉しいです。
母屋のすぐそばの沢で大きな豪雨被害があったそうで、いまだに土砂に流されたバンガローなどが残っていて、復旧工事中のようでした。

翌朝は、ちょっと薄曇り。
今日はどこの山にも登らずにのんびり「長者原(ちょうじゃばる)」をめざす2時間程度の行程です。

しばらく砂利道を進みます。
朝の坊がつる湿原は、朝日が後ろの山に当たって素敵です。坊がつる湿原を保つために、毎年「野焼き 」が行われているそう。(くわしくはこちら
お天気が良いので、テント泊の方もたくさんいました。

20-30分ほど湿原の道を進み、森の中へ。

20-30分ほど湿原の道を進み、森の中へ。
ハリギリ、ミズナラ、リョウブなど、東北の山でも見かけるような植物と、常緑樹が混生していました。
常緑樹のクネクネした幹は特徴的ですよね。

しばらく森の中を進むと、坊がつるを見下ろせる場所までやってきました。そしてまたしばらく森歩き。これがまた気持ちの良い森です。

2020年はブナが凶作とのことでしたが、たくさんのブナの実が落ちているところもありました。

バス停や駐車場のある「長者原」に近づくと、ふたたび湿原が現れます。バス停まではもう少し!

山小屋を出発してから約3時間で長者原に到着!
「長者原」から車を駐車した「牧ノ戸峠」までのバスに乗るために、最後はちょっとダッシュ気味に。

九重・久住・くじゅう?

九重連山(くじゅうれんざん)の名前はよく知っていたものの、恥ずかしながら久住山(くじゅうさん)の表記は今回訪れるにあたり、初めて知りました。

なぜ違う漢字が使われているのか、少しだけググってみましたが、かったことは、
九重町(ここのえまち)と、久住町(くじゅうまち)という別の地名があること。。

wikiいわく

山麓には古く旧竹田領側に九重山白水寺(法華院)、旧肥後領側に久住山猪鹿寺の2つの寺院が開かれ、山号を基にした表記がそれぞれの地域に結びつくことになり、九重町では「九重山」、久住町では「久住山」の表記が用いられるようになった

だそうです。それぞれの地で別の漢字で文化が育ってきたようです。

おすすめ立ち寄りスポット

牧ノ戸峠レストハウス

場所はこちら ☎0973-79-2042

気の利いたお土産がたくさんあります。また、季節限定の可能性もありますが、生姜入りの甘酒がとても美味しかったです。オススメ!

文中に登場したウェブサイトなど。

2019年の台風19号による登山道崩壊などの情報を掲載した「登山道の状況」をかならずチェックして訪問しましょう。 また、長者原ビジターセンターで発行している機関紙「くじゅうだより」はかなり情報量が多く読みごたえがあったので、見かけたらぜひ手に取ってみて下さい。
kujufanclub.com
坊がつる湿原の「野焼き」に関する情報など、詳しく掲載されています。
www.kyuden-mirai.or.jp
ふじはらレートについて
このレートはふじはらが登った際の条件下(年、時期、天気、服装、アクセス方法等)に主観的に下した評価となります。たとえば、記事作成後に公営駐車場が整備されたとしても、記載がなければレートには反映されておりません。
あくまでも個人の感想とし、参考適度にお考えください。ちなみに、ふじはらが山行に行くのは自家用車が多めです。

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