鉱山の歴史が垣間見える! 高取山(高取鉱山)/茨城県(18年3月)

登山レポート
PR

山の状況は常に変化します。くわしくはこのウェブサイトについて

今日紹介するのは、茨城県城里町にある、元・鉱山の高取山(たかとりやま)です。
標高は355.9m、里山らしい里山です。
文化的歴史のある山なので、まずはちょっとだけ山について紹介します。

ご注意:こちらのルートは案内板がまったくありません。訪問する際には、スマホのGPS機能などを利用して、現在地を確認しながら歩いて下さい。 →オススメのGPSスマホアプリ

ふじはらレート
好き度      ★★★☆☆・・・文化・歴史を感じる山
案内板の有無   ★☆☆☆☆・・・案内板はゼロ

静かさ      ★★★★☆・・・動物遭遇注意
眺望       ★☆☆☆☆・・・眺望はほぼ無し
駐車場      ★★★☆☆・・・無料だが狭い
PR

今回歩いたルートはこちら

(右下の「山行記録のページへ」のページに飛ぶとヤマレコのページに飛びます)

訪れた時期 2018年3中旬(5月訪問時の写真も混ざってます)
当日のコースタイム(寄り道したりすることもあるので参考程度に。)
14:40仏国寺 – 15:35高取山 – 17:18仏国寺
歩行時間 約2時間
歩行距離 約3.3km

錫や重金属などが採れた貴重な山だった

※以下は、一般向けに配布するために以前作成した資料に掲載した文章です。現在資料の配布は行っていません。

高取山は城里町の錫高野(すずごや)地区にある山です。登り口は、「仏国寺(ぶっこくじ)」付近にあり、ここは携帯電話の電波がつながりにくいので、ちょっとした奥地に来たような気分になります。
この山ではこれまで、金銀、鉛、鉄マンガン重石や水晶など、貴重な資源も含めてさまざまな鉱物が採掘されてきました。*1 

錫高野で錫(すず)が発見されたのは安土桃山時代のころで、その後、佐竹氏の時代(平安時代後期~鎌倉時代ごろ)に精錬がさかんになりました。*2

明治のころ、石の中に黒くて硬く、錫の温度では溶けず、ピンセットで抜き取り捨てていたという鉱物が、実は貴重なタングステンの元となる鉱石であることがわかり、再び注目されました。第一次世界大戦ごろには重石・マンガンの産地として大発展したそうです。*3

現在、この山は三菱マテリアル社や森林を所有する林野庁等が管理しています。歴史を知ったうえでこの山を歩くと、また違った発見があるかもしれません。
*1 出典 城里町教育委員会発行「しろさとまなぶっく」(2016)
*2,3 出典 茨城県東茨城郡桂村(現城里町)教育委員会発行「桂村郷土誌 三訂版」(1998)

●登り口住所:城里町塩子1736(仏国寺)
「物産センター山桜」より6.1km、車で約10分です

資源は枯渇したわけではないが、持ち去りは厳禁

現在は主に採掘の際に出てしまった毒素をきれいにする作業を行っているようです。この作業にはお金がかかるため、現在は採掘はされていないようです。
資源が枯渇したわけではないようですが、この山は国有林であり、鉱物資源・植物資源共に持ち去ることは禁止されています。
もし珍しい鉱物などを見つけた場合は観察し、写真を撮るなどの記録に留めておきましょう。

城里町の高取山で検索すると、鉱物採取を目的とした方のブログなどが多数出てきますが、持ち去りは許可されていません。

また、団体で山に入る場合などは、「関東森林管理局」に入林申請が必要となる場合があるので、こちらもご確認ください。→国有林への入林(関東森林管理局)

山のレポートとアクセス

高取山の今回紹介するコースは、仏国寺というお寺脇にある駐車場からスタート。ここまでは常磐自動車道 水戸北ICから約21キロです。
(公共交通機関はありません。自家用車・レンタカー等で来る必要があります)

まずは仏国寺の入り口にある駐車場に車を停めさせてもらいます。詰めて停めて5台くらいの、小さな駐車場です。トイレはありますが、汲み取り式だったような。ティッシュがなかったような・・。

「岩谷山」は仏国寺の山号です。まずは舗装路に沿って進みます。

舗装路のヘアピンカーブの部分から、山に入っていきます。この先に仏国寺の「奥の院」があるので、道があります。

こちらが仏国寺の奥の院です。岩谷です。詳しくはこちらに書きますが、大きいお寺だったそうで、雰囲気があります。

岩谷を過ぎ、そのまま踏み跡を進んでいきます。

林道に入るので、そのまま300mほど林道を進みます。この林道は、昔の採掘の際に不要となった石が敷き詰められています。

林道を300mほど進むと、右側から山道に入れる場所があります。ただし、ほとんど目印がないので、GPS機器で地図を見ながらでないと、わからないかもしれません。知り合いの方にも何人か「高取山に行ったけど、山道の入り口がわからなかった・・・」という人がいました。

山道に無事に入れたら、道は案外明瞭で、わかりやすいです。広葉樹が多く、秋はきのこがたくさんありました。

なだらかな山道を登っていくと、だんだん木の隙間から周りの様子が見えてきます。ここまでくると、山頂まであと少しです。

山頂に到着!

標高355.9mの山頂に着きました。駐車場からおおむね50分程度です。

高取山山頂には三等三角点があります。山頂は狭く、眺望もほとんどありません。

さて、狭い山頂を後に、下山していきます。登ってきたのとは反対側の道に進んでいきます。こちらの道は、急勾配なので気を付けましょう。

途中、沢地形の急勾配もあります。気を付けて下っていきます。また、下山の道も、GPSがないと道迷いの可能性が高いです。ご注意を。

さきほどの沢地形の急勾配を下り終わると、広い「石の川」のようなところに出ます。山頂からここまで、40分くらいです。

ここは「ズリ」と呼ばれる場所で、昔の採掘の際に不要な石を捨てた場所なようです。不要と言っても、水晶になりかけの石だったり、きれいだなと思う石もあったりします。

この「ズリ」を下れば、往路で通った林道に戻れるのですが、今日はもう少し見たいスポットがあるので、このズリの上へ登っていきます。

斜面の側面を進みます。

こちらがそのスポット。昔の採掘跡です。

地図でいうと、このあたり。特に目印も看板もありません。

少し坂になっており、このように登っていって、格子の間から中を覗くことができます。

格子の間から写真を撮ってみました。鉱脈があるようで、さまざまな色の石が見えます。が、わたしは閉所恐怖症なのでぜーったい入りたくないです。そして、立ち入り禁止なので、みなさんも絶対に入らないように。

おもしろスポットを見終わったら、杉林の脇の道を進みます。

これは、道の脇に転がっていた石です。鉱物感がすごい。

コンパクトなルーペなどがあると、六角形の水晶などがしっかり見えます。また、これも高取山で採掘できるようですが、蛍石という石はブラックライトを当てると光るそうです。

まあ、なんにせよ、観察したら、そっと戻しておきましょう。

沢を渡り、林道に出ます。

ここからは、仏国寺の近くまで、また林道をしばらく歩きます。

林道をモリモリ歩く

仏国寺の奥の院はもうすぐです。

奥の院に戻ってきました。写真の通り、岩の脇から対岸の岩壁を見ると、くぼみに美しい如来様が見えます。

仏国寺の住職さんのお話によると、以前はこの奥の院にはもっとたくさんのお地蔵さんなどがあったそうですが、盗難にあってしまったそうです。

帰りは仏国寺にお参りに行って帰ります。お疲れ様でした。

おすすめ立ち寄りスポット

仏国寺(ぶっこくじ)

300年以上の歴史があり、古くから関東の高野山として広く信仰された真言宗のお寺。城里町指定文化財の名勝「奥の院」には石塔・石仏が多数立ち並んでいます。

佛國寺奥の院 | 城里町公式ホームページ

物産センター山桜

仏国寺から車で10分ほどの場所にある「物産センター山桜」は食堂を併設した直売所です。食堂のお蕎麦や天丼なども美味しいし、売店のソフトクリームも美味しいし、新鮮な野菜も豊富に販売されています。

物産センター山桜のホームページです
茨城県城里町の消費者と生産者をつなぐまごころ直売所です。

城里町健康増進センターホロルの湯

仏国寺から車で25分ほどの場所にある「ホロルの湯」は、温泉、プール、レストラン&食堂が併設されている施設です。

ハイキングのあとに汗を流すのもいいし、1階のレストランで食べられる「藤井川ダムカレー」は、実際にレストランの窓からダムを眺めながら食べられます。

カレー皿は、実際にダムの形を縮小したものらしく、凝っています。1階のレストランは、入場料なしで利用できます。温泉も広々としていてGOODです。

城里町健康増進施設 ホロルの湯|茨城県城里町
城里町健康増進施設 ホロルの湯。水戸I.Cから10分で大自然の中の癒し空間へ!大浴場&露天風呂、温水プールを完備し、家族やグループで一日中楽しめます。皆さまのお越しをお待ちしております。

関連リンク

文中に登場したウェブサイトなど。

今回のレポートの発着点です。駐車はかならず下の小さな駐車場に、詰めて止めましょう。
goo.gl
ふじはらレートについて
このレートはふじはらが登った際の条件下(年、時期、天気、服装、アクセス方法等)に主観的に下した評価となります。たとえば、記事作成後に公営駐車場が整備されたとしても、記載がなければレートには反映されておりません。
あくまでも個人の感想とし、参考適度にお考えください。ちなみに、ふじはらが山行に行くのは自家用車が多めです。

タイトルとURLをコピーしました