山の状況は常に変化します。くわしくはこのウェブサイトについて
鶏足山のおすすめのルートの一つ、栃木県茂木町から登るルートをご紹介します。
鶏足山は、栃木県茂木町と、茨城県城里町の県境にまたがる標高430mの里山です。
それぞれの自治体でボランティア団体が活動し、さまざまなルートで何度でも楽しめる魅力的な山です。
鶏足山の主なルートはこちらなどから見ることができます。また、別ルートの紹介をしている「鶏足山(ぐしヶ峰→富士ヶ平山コース)」と「鶏足山②(珪石山→ファミリーコース)」もオススメです。
ふじはらレート |
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好き度 ★★★★★・・・変化に富んだルート 案内板の有無 ★★★☆☆・・・分岐が多いが案内が少ないので注意 静かさ ★★★☆☆・・・ミツマタ開花時期(3月中旬~4月中旬)は混雑 眺望 ★★★★☆・・・眺望のいいポイントが何か所かあり 駐車場 ★★★☆☆・・・いい里さかがわ館もしくは配水場(要確認)に駐車可能 |
今回歩いたルートはこちら
(右下の「山行記録のページへ」のページに飛ぶとヤマレコのページに飛びます)
【当日のコースタイム】(寄り道したりすることもあるので参考程度に。) 上飯配水場09:47 – 10:17ミツマタ群生地10:57 – 11:45三角点11:48 – 11:56鶏足山12:08 – 12:32三角点12:44 – 13:12焼森山13:20 – 13:58上飯配水場 |
山のレポート
鶏足山の今回紹介するコースは、栃木県茂木町にある直売所「いい里さかがわ館」の近くが発着点です。ここまでは、北関東自動車道の真岡IC,もしくは友部ICから約20キロ(真岡ICからは23キロ)です。
こちらが「いい里さかがわ館」。茂木町はいちごの産地なので、いちごの時期(12月~5月くらい)にはいちごがたくさん並びます。レベルが高いです。
「いい里さかがわ館」の駐車場に、ミツマタ(植物名)群生地までのルート看板があります。こちらの案内は、車で行く方法が案内されていますが、今日はもちろん、歩いていきます。
「いい里さかがわ館」からのハイキングスタートで問題ありませんが、今日は舗装路の歩行距離を省略するために、茂木町の「上飯配水場」の駐車場をお借りしました。(事前に茂木町水道課に駐車の許可をいただきました。)
さて、歩き始めて700mほど車道を歩きます。(さかがわ館から登山口までなら2.1キロです)
道路沿いに「焼森山登山口」の大きな標識があるので、ここから山道に入っていきます。
山道は、大変広く、歩きやすい印象です。
「焼森山/鶏足山←」「いい里さかがわ館→」の手作り風看板があります。
広い尾根道を少し進んで・・・
スマホのGPS地図を見ると、左へ曲がるようです。そちらを見たところ、踏み跡があります。看板などはありませんでしたので、地図の必要性を感じる場面です。そちらに進みます。→オススメのGPSスマホアプリ
少し傾斜がきついポイントを下ってきました。下った先で、未舗装の林道と合流。合流ポイントには、「登山道入り口」と書いた看板がありました。(コースが多いから、登山口がたくさんあるんですよね・・・)
さてさて、合流した林道を進みます。3月ごろから、名物のミツマタ群生地にたくさんのお客さんが来るということで、茂木町で、林道に砂利を入れ、道を整備していました。2020年は新型コロナウイルス感染症の関係でお客さんが少なかったかもしれませんが、例年であれば、開花時期になるとたくさんのお客さんが訪れます。
ミツマタ群生地に到着!
砂利敷きの林道を300mほど進むと、「ミツマタ群生地」の看板が現れます。時期になると、群生地への立ち入りには整備協力金として200円が必要になります。看板によると、このミツマタ群は、戦時中の紙不足に備えて植樹されたもので、平成に入り周りの針葉樹を間伐する際にさらに群生した、ということです。
ミツマタになじみのない方もいるかもしれません。ミツマタは幹が紙の原料になる木です。一万円札には今でも材料の一部としてミツマタが使われているそうです。毎年枝が3つに別れるのですが、この枝は非常にしなやかで、折れにくいです。下を向いた黄色の花が特徴的です。(こちらは別の機会2018年4月に撮影したミツマタです。)
ミツマタの開花時期としては、3月中旬~4月中旬が目安で、満開の時期は、3月下旬ごろです。
2月20日の時点ではまだほとんど開花していないので、整備協力金は必要ありませんでしたが、例年3月頃~4月頃に通過する場合は必要です。2020年には、こういうパンフレットを配布していました。
↑2月20日はこんな感じでまだ開花が始まったばかりでした。
上の4枚の写真は、2018年4月2日に撮影したものです。これでも少し終わりかけだったのですが、大変見応えがあります。また、期間中は、運が良ければボランティアでミツマタの説明をしてくださる方がいるようです。
ミツマタの群生地を後にして、南に延びる林道を進みます。
途中に、「雷神穴」という看板と階段があるので行ってみます。
「雷神穴」とはこの奇岩のことだそうです。階段は、この岩までで、その先はないので、また林道に戻ります。
沢の脇を登っていくと・・・
「←弛み峠」と「←鶏足山 焼森山→」などと書かれた看板があるので、弛み峠の方向へ進みます。
植林された背の低いヒノキの間に歩きやすい道があるので、そこを登っていきます。
ヒノキの木の間の道から、広い尾根道に合流しました。合流ポイントには、「ミツマタの小径」と書かれた立派な石が建っています。いい里さかがわ館で建てたようです。
尾根道を250mほど進むと、三角点が見えてきます。
三角点は広く、木立があるので、大休止にぴったり。ただ、鶏足山の頂上はさらに進んだところにあるので(国土地理院の地図ではここが頂上ですが・・・)、そちらに向かいます。
尾根道を進み・・・
標高430mの鶏足山の山頂に到着!こちらはかなり眺望が効きます。ただ、さほど広くはありません。(こちらの写真は別日に撮影したものです)
正面に、少し曇がかかっていますが、日光の男体山と女峰山が見えます。
さて、少し休憩したら、また三角点まで戻ります。
鶏足山のあとは、焼森山を目指します。三角点から、栃木県と茨城県の県境の尾根を戻り、「ミツマタの小径」の石を過ぎて更に行くと、看板があるので、焼森山の方向へ進みます。
焼森山までの道は、幅が広く、とても歩きやすい道になっています。
更に歩いていき・・・
鶏足山の三角点から20~30分で焼森山山頂に到着!栃木県側の景色がよーく見えます。標高は423mです。焼森山からは、西側に延びた登山道に下っていきます。ここから「いい里さかがわ館」に戻るまでの道も、かなり楽しいです!
焼森山から5分くらい下ると、大変眺望のいい場所に出ます。
ここは「こだま岩」と名前が付いているようで、(看板がありました)ベンチも置いてあります。休憩にぴったり。
山間部の町は茂木町でしょうか?田んぼなどもよく見えます。
こだま岩をあとにして、尾根を下ります。登山口まで、比較的歩きやすく、気持ちのいい尾根道が続きます。
岩があったりもします。岩の脇が歩けるので、さほど危険ではありませんが、気を付けて歩行しましょう。
「一の越」という案内板がありました。小さなピークですが、小さいので、ピーク感はあまりないかな・・・?
さてさて、道の左側が開けてきました。日光の男体山がきれいに見えますね!嬉しいです。
真っ白な、浅間山らしき山も見えます。左側だけですが・・・(^^;)
さて、この先は朝通った道と合流するので、上飯配水場(もしくはいい里さかがわ館)まで同じ道を戻ります。いろいろな景色が見え、歩きやすい道で、とてもいいルートでした。
山の近くの立ち寄りスポット
今回のランチは、少し車を走らせて、栃木県茂木町の「そば処おうめ」さんでいただきました。(さかがわ館から車で15分ほど)ここは蕎麦を育てるところからこだわって作っているそうで、大変美味しいお蕎麦が食べられます。
それと、「いい里さかがわ館」にも食堂があり、(営業時間 平日11:00~14:00/土日祝10:30~15:00だそうです)こちらも手打ちのお蕎麦が食べられます。また、食堂の脇の売店では、スイーツやアイスクリームを販売しています。茂木町はいちごの産地なので、いちごの季節には、いちご激推しスイーツの販売も。。。
季節限定だった、いちごのスイーツ。とっても美味しかったです。(450円くらいだったかな?)
関連リンク
ふじはらレートについて このレートはふじはらが登った際の条件下(年、時期、天気、服装、アクセス方法等)に主観的に下した評価となります。たとえば、記事作成後に公営駐車場が整備されたとしても、記載がなければレートには反映されておりません。 あくまでも個人の感想とし、参考適度にお考えください。ちなみに、ふじはらが山行に行くのは自家用車が多めです。 |