山の状況は常に変化します。くわしくはこのウェブサイトについて
鶏足山(けいそくさん)は茨城県城里町と栃木県茂木町にまたがる標高430mの里山です。登山できるルートの数が多く、組み合わせ次第で10ルート以上あります。
主な登山道はこちらなどから見ることができます。コース名はこちらを参考にしています。
今日は、前回の「ぐしが峰コース→富士が平コース」に続いて、「珪石山(けいせきざん)→ファミリーコース」のようすをお伝えします。
9月という季節は本来であれば標高の低い里山の登山には適しませんが、基本的に森林内を歩くコースなので、さほどつらくはありませんでした。(ただし、あまり高温の時は危ないので控えましょうね)
ふじはらレート |
---|
好き度 ★★★★☆・・・全体を通して良い山 案内板の有無 ★★☆☆☆・・・分岐が多い割に案内板が少ない 静かさ ★★★★☆・・・ミツマタの時期を除けば割と静か 眺望 ★★★★☆・・・山頂の眺望が抜群 駐車場 ★★★★☆・・・時間制限なしのトイレ付公営駐車場あり |
今回歩いたルートはこちら
(右下の「山行記録のページへ」のページに飛ぶとヤマレコのページに飛びます)
【当日のコースタイム】(寄り道したりすることもあるので参考程度に。) 鶏足山駐車場09:45 – 11:41三角点 – 11:48鶏足山11:57 – 12:06鶏石12:08 – 12:16鶏足山12:17 – 12:23三角点12:24 – 13:14鶏足山駐車場 |
山のレポート
鶏足山の今回紹介するコースも、城里町の公営駐車場からスタート。ここまでは常磐自動車道 水戸ICから23キロほど。公営の駐車場には水洗トイレがあります。
さて、今回も、駐車場へ向かう道すがらの写真ですが、田んぼのあぜ道に彼岸花が並んでいます。彼岸花の根には毒があって、ねずみが田んぼの土手を崩してしまうことを防ぐ効果があるとか。この田んぼがその効果を狙っているのかはわかりません。
鶏足山駐車場に到着。まあまあの人出です。後ろに見えるのが富士ヶ平山&鶏足山です。
さて、今回は「珪石山コース」から登るので、山の南西側からアプローチ。地域の方しか通らないような道路を通ります。道の脇には「馬頭尊」と書かれた石碑があります。
畑の脇の道へ入っていきます。
まっすぐ進んでいくと、森の中に入ります。
作業道のような細い道を進みます。案内板のない分岐がたくさんあるので、かならず現在地を確認しながら歩きましょう。→オススメのGPSスマホアプリ
右側に階段があり、ここから山道になります。急なので気を付けて登っていきます。ここまで駐車場から15分ほど。
道幅は広くありませんが、基本的には歩きやすい道になっています。
山道を10分ほど進むと、ロープが張ってあり、「危険!立ち入り禁止」と張り紙がされています。
ロープの中を少しのぞくと、穴が開いており、なんらかの鉱物などを掘った跡ではないか?と推測されています。「珪石山」と呼ばれる所以です。ちなみに珪石山という名前は国土地理院の地図には載っておらず、登山道の整備をしているボランティアの方がコースを区別するために付けた名前だそうです。
さきほどのロープの箇所は、脇を通れば問題ないので、そのまま進んでいきます。このコースは基本的には尾根道なので、日当たりもよく、とても気持ちよく歩けます。
さきほどのロープから20分くらい歩くと、白い棒が現れます
茨城県と栃木県の県境だそうです。ちなみに肝心の珪石山は、特に山頂に山名板があるわけでもなかったです。笑
さて、ここからは、鶏足山の三角点までずっと県境尾根を歩きます。
その後も、気持ちのいい道が続きます。
株立ちの・・・アオダモかなあ
この山は隆起してできた山で、地面にはところどころに岩盤?岩が見えます。
駐車場から歩き始めて1時間15分ほどしたところで、眺望の開けた場所に出ます。ここは、座れるように丸太などを置いてくれているので、休憩にぴったりです。
栃木県の山々や、山間部の町並みが見えます。茂木町かな?
ふたたび尾根を進みます。太陽が出てきた~
さきほどの眺望のいいポイントから15分ほど歩くと、ざっくりした看板があります。なぜざっくりなのかというと、三差路なのに2方向のことしか書いていないからです笑。こういうところが多いので、道迷いに注意が必要です。今回は、「焼森山・鶏足山」の方向へ進みます。ちなみに、「下小貫登山口」は茂木町の方向で、鶏足山駐車場からは少し離れたところです。
道に段差が付けられ、歩きやすくなっています。
先ほどのざっくりした看板から5分弱で、分岐点に出ました。「鶏足山」の方向へ進みます。
ここから鶏足山までの道は、広くてわかりやすい道です。
さらに進むと、看板が見えてきました。
「ようこそ鶏足山へ」と書かれており、ベンチなどがあります。
ここは鶏足山の三角点です。鶏足山は、三角点と山頂が別の場所にあります。
城里町の美味しいりんごを食べつつ、山頂を目指します。
一度、階段を下って・・・
尾根道を10分弱進むと・・・
「弘法大師と鶏足山」と書かれた看板がありました。弘法大師空海というお坊さんが昔、修行や布教などでこのあたりを訪れ、鶏足山にも登った(修業した?)そうです。
山頂に到着!
標高430mの鶏足山に到着!山頂はそれほど広くありませんが、何しろ眺望が良いです。
空気の澄んだ日には、栃木県の山々(高原山、那須岳、日光連山)群馬の山(浅間山)なども見えます。
今日はちょっと寄り道をします。山頂から北に延びる登山道を下ります
少し下ると、左側が崖になっており、「護摩焚き石」という看板があります。弘法大師空海がここで護摩焚きをしたとか・・・・・・。
上から見るとこんな感じ。落ちないように気をつけて下さいね。
そのまま10分ほど北側に延びた道を進んでいきます
途中、「鶏石↑」という看板があり、そちらへ進むと、大きな岩が見えてきます。
こちらが鶏石です!鶏に!見える?かな??
岩の左側の眺望がいいので、時間があるときに立ち寄るといいかも。そのまま北側に延びる道がありますが、今日はファミリーコースで下山するので、山頂までまた戻ります。
山頂まで戻ってきました。
鶏足山の三角点まで戻ってきました。ちなみに、三角点には「ここから富士山」と書かれた看板があります。冬の朝などにたまーに見えることがありますが、茨城から富士山までは遠いので、なかなか拝むことができません・・・
県境の尾根を10分ほど戻ると、「鶏足山駐車場」という看板があるので、この道に入っていきます。特にファミリーコースとかは書いてなかったです。(これは2017年の情報なので、現在は変わっているかもしれません)
ファミリーコースは人工林の中を歩きます。枝打ち・下草刈りをされたきれいな針葉樹林です。道もわかりやすいですが、少々滑りやすいので、注意しましょう
シダがモサモサしています。きれいですね
雨の後だと、小さな沢になっているところもあります。石がゴロゴロしているので気を付けて。
前方に砂利敷きの林道(町道)が見えてきました。鶏足山の三角点からここまで25分前後です。
林道と山道の合流地点に、「ファミリーコース入口」の看板がありました。
ここからは、サクサクと林道を下っていきます。
途中、山椒の実がなっていました。辛そうです。
植樹された若い木の脇を通ります。
林道(町道)を歩き始めて20分ほどで、明るい舗装路になりました。おだかけされたお米が並んでいます。いかにも美味しそうです。
振り返ると、鶏足山の看板があります。
そこからまもまく鶏足山駐車場です。下山は山頂から約1時間でした。
山の近くの立ち寄りスポット
こちらの記事では物産センター山桜をおすすめしましたが、今回は「道の駅かつら」にてお蕎麦を食べました。道の駅かつらは鶏足山駐車場から車で30分かかるので、近くはありませんが、こちらのお蕎麦も毎日手打ち、地粉(地元の粉)を使っていて大変美味しいです。営業時間内(平日11:00~14:00)だったら、行ってしまいます。また、登山の汗はホロルの湯で流すのがおすすめです(^^)
関連リンク
ふじはらレートについて このレートはふじはらが登った際の条件下(年、時期、天気、服装、アクセス方法等)に主観的に下した評価となります。たとえば、記事作成後に公営駐車場が整備されたとしても、記載がなければレートには反映されておりません。 あくまでも個人の感想とし、参考適度にお考えください。ちなみに、ふじはらが山行に行くのは自家用車が多めです。 |