山の状況は常に変化します。くわしくはこのウェブサイトについて
さて、今回はなんと元旦登山です。
といっても、単に正月休みに北関東に登りに来て、ちょうどいいところにあった、という理由で登った「行道山(ぎょうどうさん)」。
「浄因寺」から「最勝寺」まで、山を越えて歩くというコースで、たいへん趣があったのでレポートします。
ふじはらレート |
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好き度 ★★★★☆・・・文化に思いをはせながら歩ける 案内板の有無 ★★★★☆・・・道は明瞭 静かさ ★★★★☆・・・比較的静か 眺望 ★★★★☆・・・眺望ポイントあり 駐車場 ★★★★☆・・・広めの公営駐車場 |
今回歩いたルートはこちら
(右下の「山行記録のページへ」のリンクをクリックするとヤマレコへ移動します)
登り始めの標高 269m / 最高地点の標高 441m |
訪れた時期 2021年1月上旬 |
当日のコースタイム(寄り道したりすることもあるので参考程度に。) 足利県立自然公園駐車場10:50 – 11:01浄因寺 – 11:14寝釈迦11:24 – 11:39行道山11:49 – 12:06大岩山 – 12:21大岩毘沙門天12:43 – 12:48大岩山西公園13:05 – 13:44足利県立自然公園駐車場 |
歩行時間 約 1時間 50分 |
歩行距離 約 4.4km |
行道山はどんな山?
行道山は栃木県足利市にある標高441.6mの低山で、
山の片側は奈良時代に行基さんが開いた「浄因寺」、もう片方は関東最古で、日本三毘沙門天の「最勝寺」という、一度で二度おいしい(?)寺巡りの里山登山が楽しめます。
どちらから登っても駐車場があり、今回はどちらも通るので、行くときの参考にしてください。
アクセス
今回紹介するコースは、栃木県足利市の「足利県立自然公園駐車場」からスタート。ここまでは北関東自動車道 足利ICから約5キロです。
公共交通機関は、足利市観光協会のウェブサイトによると、①JR足利駅から足利市生活路線バス行道線約25分「行道山」下車徒歩約30分、又はタクシーで約20分だそうです。
バスの時刻表はこちら→足利市生活路線バス行道線時刻表(令和元年10月1日改正)
山のレポート
今回は「足利県立自然公園駐車場」からスタート。
元旦だし、寺だし、もしかしたら、参拝客で混んでるかもな~。という予想をよそに、駐車場はガラガラ。
岩がちでひんやりする雰囲気と相まって、とても静か。
↑ちなみに駐車場にはトイレがないので、来る途中にある公衆トイレの使用を強く推奨します。
駐車場の脇に、モノレールのレールがしいてありましたが、こちらのブログによると、2017年頃から崩落のため、運休ということ。
ここから先の石段がめーっちゃきついので(笑)、ぜひとも乗ってみたかった。。。
駐車場脇の看板です。超・要約すると、今回歩くコースは「関東ふれあいの道」に属しており、さらに浄因寺は奈良時代の僧・行基さんによる開祖だそうです。
駐車場から10分強、階段を上ります。
途中東屋などを通ったりしつつ・・・
行道山浄因寺を通過。
お寺はとてもさっぱりした建物で、手前には立派な鐘がありました。
山肌には多くの仏様やお地蔵様がいます。
さて、ここからは「石尊山見晴台(せきそんさんみはらしだい)」に向かって歩いていきます。これまた階段が結構きつい。。。
階段が多く、ちょっと息が切れますが、かなり古そうで、とても趣があります。
グーグルマップやヤマレコなどの記録によると、ここは「寝釈迦様」が有名な模様。ちょっと立ち寄ってみます。
看板に沿って進んでいくと、岩の一番高いところに寝釈迦さまはいました。めっちゃいいところにいる。ちなみに、このまわりにも数十体の仏像さんがいます。すごー
寝釈迦さまの少し下にはベンチとテーブルがあり、とても眺望が良いです。「足利百名山」て、足利にそんなに山があるのか?と思いましたが、たしかにたくさんありそうです。。笑
さて、寝釈迦さまから少し進んでいくと・・
「石尊山見晴台」に到着。てっきり、「石尊山(せきそんさん)」に到着かと思いきや、「石尊山」を見るためのスポット、ということらしい。ちなみに石尊山も低い山なので、山座同定が難しかった。ではここはどこかというと・・・
山頂に到着!
栃木百名山の「行道山」山頂でした。看板の左後ろの大きな山塊は「赤城山」です。
駐車場の車より人が多いので、皆さんは、「毘沙門天」の方から来たのかな。
さてここからは「大岩毘沙門天」に向かって歩いていきます。
しばらく尾根道を進みます。この日は西風が強かったですが、冬なので眺望もすばらしい。。
毘沙門天までの道のりも、階段が多いものの、しっかり整えられていて歩きやすいです。道の東側は、ヒノキ林。
途中、「大岩山(おおいわさん)」の山頂を通過しました。こちらは「足利百名山」だそうです。
大岩山山頂は眺望はあまりありませんが、ベンチとテーブルがあります。休憩にはいいかも。
大岩山から5分ほど下ると、照葉樹林帯になってきました。ちょいと暗いですが、相変わらず道は歩きやすく整備されています。そしてなにやら、斜面の下方、南側からお香の香りが漂ってきます。。。寺は近し。
大岩山から10分ほどで、車道に出ました。
「関東ふれあいの道」はこのまままっすぐに進んで山道にまた入りますが、わたしは毘沙門天に立ち寄るため、車道を下っていきます。
車道を分下ると、「大岩山 西公園駐車場」があります。
「西公園駐車場」には、汲み取り式のトイレと、
展望台が設置されていて、休憩が出来ます。ここの眺望は本当に最高で、
富士山も見えました。暖かく居心地が良かったので、休憩させてもらいます。
さて、しっかり休憩したところで、毘沙門天に向かいます。車道を下っても行けますが、駐車場の手前に近道があったので、こちらから。
関東最古の毘沙門天・最勝寺に到着。
最勝寺のいわれです。「悪口祭り」は現在も行われているようで、昨日(2020年12月31日)の祭りの結果が貼りだしてありました。(今回の優勝者は8歳の女の子でした笑)どんな悪口を言ったのか、地味に気になりますね。。。
いま気づきましたが、肝心の毘沙門天さんを見ないで来てしまった。。。。。最勝寺公式HPによると、正月三が日はご開帳、とのこと。ああ、ますます悔やまれる、、、
本殿の奥にもトイレがひとつ(汲み取り式)あります。それと、こちらも本殿脇の、天然記念物の巨木のスギの木も立派なので、必見です。(毘沙門天を見なかった私が言うのもなんですが・・・)
ほかにも、最勝寺には文化財が数多くあるそうなので、訪問する際にはぜひ注目してみて下さい。
さて、お参りを済ませたところで、また山道まで戻っていきます。
さきほどの登山口まで戻ってきました。
ここからは「巻き道」を通って浄因寺の方向へ戻ります。30分で帰れるなんてすごいなあ~~
巻き道(トラバース道)なので、少し道が細いですが、問題なく歩けます。13時過ぎですが、人工林の中は結構薄暗いです。
途中から落葉樹林帯になると、明るく、木の隙間から眺望も見えます。ちなみに巻き道なので、ピークを通らず、あまり起伏がありません。
山道に入ってから25分ほど歩くと、東屋がありました。簡易的なテーブルとイスも。
浄因寺の看板の方向へ、進んでいくと・・・
朝見たレールの脇に出ました。東屋から5分ほど。
看板によると、東屋付近?は春にヤマツツジや山桜が咲くそうです。見たいな。
ここからは朝登ってきた階段を下れば5分ほどで駐車場です。おつかれさまでした。
このルートが紹介されている書籍
「分県登山ガイド 08 栃木県の山」にて、今回歩いた箇所を含むコースが紹介されています。併せてご覧ください~。
こちらは数年ごとに改定版が出されているので、ある程度最新に近い情報が掲載されています。他にも渋い地元の山がたくさん紹介されているので、関東在住の方にはおすすめ。
関連リンク
文中に登場したウェブサイトなど。
ふじはらレートについて このレートはふじはらが登った際の条件下(年、時期、天気、服装、アクセス方法等)に主観的に下した評価となります。たとえば、記事作成後に公営駐車場が整備されたとしても、記載がなければレートには反映されておりません。 あくまでも個人の感想とし、参考適度にお考えください。ちなみに、ふじはらが山行に行くのは自家用車が多めです。 |