森歩きも、火山の荒々しさも楽しめる 一合目から富士登山!基本情報と富士宮~御殿場ルートレポ/静岡県(2024年7月)

登山レポート
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山の状況は常に変化します。くわしくはこのウェブサイトについて

一生に一度は富士山に登ってみたいですよね。

でも、登った友達に感想を聞いてみると、混んでいるし、楽しくない。富士山はやはり遠くから眺めるものだよ。と聞いて

「混んでいる山には登りたくないなあ」「楽しくないのにつらいのは嫌だなあ」と思い、敬遠していた富士登山。登るきっかけになったのはカナダへの1年8か月の留学でした。

留学中、たくさんの外国人の友人に囲まれ、「日本と言えば富士山だよね。りんこはハイキング好きだからもちろん富士山は登ってるよね?」と何度も言われ、「これは帰国したらまず最初に登らねば・・・」と重い腰を上げて、2024年7月7月16日・17日に登ってきました!

ルートは富士宮ルート1合目から登り、6合目ご来光山荘で1泊、御殿場ルート経由で下山。結果、とても充実した楽しい登山でした。

登山前の下調べで、ざっくりとしたデータを見つけるのに苦労したため、これから富士登山をする人に富士登山のイメージがつかみやすいように、レポートします~!

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富士山 一合目の場所と五合目までの時間

基本的に富士山の五合目より上は森林限界を超えているため、森林浴はできず、ごつごつとした火山らしい景色しか見られません。

富士山登頂だけが目的ならそれでもいいかもしれませんが、せっかくなら富士山の美しい樹海も歩いてみたいですよね。

一合目からスタートすることで、富士の樹海歩きも含めて楽しむことができます。また、考え方を変えて、一合目から五合目までのハイキングも可能です。

各登山道の一合目の場所と五合目までの所要時間をまとめてみました。五合目から先はこちら

距離と平均歩行時間データはヤマレコ計画ルート作成機能「らくルート」を用いております。

吉田口登山道(山梨県)

吉田口登山道の一合目は「馬返し」から登ります。場所はこちら

馬返しには富士山駅からのバスを利用してアクセスすることが可能です。

駐車場もあり、自家用車でのアクセスも可能。
ルートはこちらのレポートで雰囲気がわかるかと思います。他サイトへ飛ぶ

【登り】一合目(馬返し標高約1433m)から五合目(約2304m):約3時間12分 / 3.8km
【下り】五合目から一合目(馬返し):約1時間52分 / 3.8km

須走口登山道(山梨県)


須走ルートの一合目は、須走本町のローソン前にある浅間神社東口本宮です。場所はこちら
道の駅すばしりもあり、駐車ももちろん可能。
ルートはこちらのレポートで雰囲気がわかるかと思います。他サイトへ飛ぶ

【登り】一合目(冨士浅間神社 標高約799m)から五合目(約1964m):約5時間11分 / 9.7km
【下り】五合目から一合目(冨士浅間神社):約3時間31分 / 9.7km

御殿場口登山道(静岡県)

御殿場口登山道の歴史は面白く、こちらのWebサイトによると、「現在、御殿場口新五合目がある場所は、もとは二合目と言われていて、1960年代に他の登山道が登り口を新五合目と名乗り始め、御殿場口も登山者を呼び込もうと二合目を新五合目と呼び換えた。7合目から上は呼び方を変えていないため、新五合目から新六合目まで一合なのに1150mも標高差がある登山道となりました」だそうです笑
だから五合目なのにやたらと低い位置に五合目があるんですね。納得!

御殿場ルートの旧一合目は、かつて太郎坊小屋がありましたが、現在は廃業しています。太郎坊のバス停は残っています。場所はこちら
※つまり現在の五合目は以前の二合目なので、下記の通り、旧一合目と新五合目の距離は1-2kmしかありません。
新一合目については情報が見つかりませんでしたので、おそらく特に設定されていないのではと推測します。

【登り】旧一合目(太郎坊小屋 標高約1282m)から五合目(約1438m):約1~2キロ/15~30分
【下り】五合目から旧一合目(太郎坊小屋):約1~2キロ/15~30分

富士宮口登山道(静岡県)


わたしも登った富士宮ルート一合目は水ヶ塚公園からスタートします。富士山スカイラインのマイカー規制期間中は駐車場が有料となります。駐車場から富士宮口五合目までシャトルバスを運行。場所はこちら

【登り】一合目(水ヶ塚公園 標高1,450m)から五合目(約2388m):約3時間38分 / 6km
【下り】五合目から一合目(水ヶ塚公園):約2時間47分 / 6km

富士山登山の時間 五合目からの距離と時間

ヤマレコ計画ルート作成機能「らくルート」を用いた場合の、各登山道の登山所要時間は以下のとおり。(らくルートはわたしが富士登山をしたときや、他にも登山をする際に日常的に使っているめちゃくちゃ便利で信頼できる、登山ルート計画アプリです!しかも無料!!)

吉田口登山道(山梨県)


【登り】五合目(約2304m)から山頂(剣が峰 3772m):6時間40分 / 6km
【下り】山頂(剣が峰)から五合目:3時間56分 / 7.4km

※吉田口は混雑緩和のため、登りと下りのルートが異なります。
当たり前ですけど重力があるので下りの方が距離は長くても早いです。
が、下りは膝に負担がかかるので、自分のペースで下りましょう。

須走口登山道(山梨県)


【登り】五合目(約1964m)から山頂(剣が峰 3772m):約6時間2分 / 7km
【下り】山頂(剣が峰)から五合目:3時間34分 / 7km

富士山東面を登るので、中腹でも御来光をよく望め、本六合目まで樹木の緑に覆われているため、五合目から登り始めても岩がちな無骨な景色だけでなく、緑が楽しめます。下山道に「砂走り」があり、七合目から砂の斜面を駆け降りることができるため、下山の所要時間が大幅に削減できます。

御殿場口登山道(静岡県)


【登り】新五合目(約1438m)から山頂(剣が峰3772m):7時間47分 / 9.7km
【下り】山頂剣が峰)から新五合目:3時間19分 / 8.2km

御殿場口登山道の登りは吉田口登山道より約3.7キロ距離が長いです。これが御殿場口から登る人が少ない理由です。

が!下りに注目!
8.2kmもあるのに、3時間強で下山?計算間違っている?と思われるかもしれませんが、そんなことはありません。

御殿場口の最大(!?)の魅力が下山で使える”砂走り”です。(砂走りは須走ルートにもあります!)
我々も富士登山で利用しましたが、下記の写真の通り、砂の中を颯爽と駆け降りることができます。なので、下山時間を大幅に削減することができます。
サクサクと進めるので、下山時に膝にかかる負担も、比較的少ないです。

ルンルンで砂走を下山する様子

富士宮口登山道(静岡県) 


【登り】五合目(約2388m)から山頂(剣が峰 3772m):4時間40分 / 4.6km
【下り】山頂剣が峰)から五合目:2時間20分 / 4.6km

富士宮口ルートは合計8時間と早朝に出発すれば日帰りも可能な距離と所要時間です。
とはいえ、体にはきついし、より長く山を楽しむために、1泊をおすすめします。

富士宮口登山道にはたくさんの良い山小屋もあります。
(初心者の8時間登山は普通にきついし、楽しくないです笑。おそらく修行みたいになり、最悪疲れて歩けない、なんてことも・・・)

富士山の登山 時期

  • 富士山は、山梨県側が7月1日頃から、静岡県側が7月10日ごろから開山します。登山道は主に4つあり、それぞれで山開きから開山期間が異なります。夏山期間以外の登山は、遭難事故防止のため禁止されています。

  • 閉山は毎年9月10日ごろです。ただし、気象状況や残雪状況によって予定が前後する可能性があるため、例年6月頃に発表される正式な日程を確認しましょう
  • 夏山期間以外の登山では、気象条件が厳しく、救護所やトイレも閉鎖、携帯電話も通じにくいなど、安全確保が困難となります。また、七合目以上では突風による転倒やアイスバーン(地面が凍って滑る)での滑落の恐れもあります。富士山は夏の開山時期であっても寒さや突風などにより歩行困難者による遭難が頻発する山です。2024年も開山初日と翌日の2日間に4件の山岳遭難が発生し3人が死亡しています。閉山時の登山は絶対にやめましょう。

  • 5合目までの道は、富士宮ルートの富士山スカイライン(二合目から五合目)、須走ルートのふじあざみライン、御殿場ルートの県道富士公園太郎坊線は例年11月に閉鎖されますが、それまでであればアクセス可能です。5合目までの富士樹海の散策などは特に時期の制限はありません。

富士山 登山 7月上旬は登山可能?

富士山には、7月上旬に富士山に登山することが可能です。富士山の登山 時期で説明しているように、富士山に登山できるのは、登山道が開通している7月上旬から9月上旬までの期間です。富士山には、富士吉田ルート、富士宮ルート、須走ルート、御殿場ルートの4つの主な登山ルートがあります。山梨県側のルートと静岡県側のルートで開山日が若干異なりますが、例年7月1日あたりから開通します。

時期に関わらず、富士山登山では、次のような点に注意しましょう。

  • 梅雨や残雪の影響で、7月前半は天候が不安定な場合があります。2024年も開山初日と翌日の2日間に4件の山岳遭難が発生し3人が死亡しています。
  • 7月中旬から8月のお盆期間は登山者が多くなるため、混雑が予想されます。混雑を避けるには平日に登山しましょう。
  • 8月後半になると台風が発生する可能性があるため、天候悪化が予想される場合には、諦めも重要です。
  • 遠方の方は、富士山登山ツアーで参加する方がコストパフォーマンスが良い場合もあります。
  • 自家用車で行く場合は、車両規制があるため五合目まで行くことができず、シャトルバスに乗り換えが必要な場合があります。
  • 山小屋への宿泊はほとんどの山小屋で予約が必要となるため、個人で計画する場合は早めに予約をする必要があります。人気の小屋(特に吉田口登山道上の小屋)はキャンセル料が発生する場合もあるので、事前にチェックしましょう。

富士山 登山 どこから登り始める?

富士山登山は、一般的に五合目からスタートします。登山口は4つあり、それぞれ登りの起点となる場所が異なります。

・・・とはいえ、この記事の下で紹介していますが、富士樹海の美しい森の中を歩いたり、人が少ない富士山を楽しめるなど、一合目からの登山も、ふだんから登山している方にはとってもオススメです!

登山ルートにはそれぞれ特徴があり、自分に合ったルートを選ぶ必要があります。それぞれの登山道の特徴は以下の通り。

  • 吉田ルート:富士スバルライン五合目からスタートするルートで、山小屋や救護所が多く、緩やかな登山道が特徴です。ご来光が正面に見え、登山口の施設が充実していることから、一番人気のルートです。

  • 須走ルート:須走口五合目からスタートするルートで、富士山の東側から山頂を目指します。標高2700m付近までの豊かな自然と下山道の砂走りが特徴です。

  • 御殿場ルート:御殿場口新五合目からスタートするルートです。こちらも砂走りでスピーディに下山できます。

  • 富士宮ルート:富士宮口五合目からスタートするルートで、主要な4大ルートで最短・最速の登山道です。標高差が最も小さいルートで、新幹線駅の三島駅新富士駅から直通のバスが出ているため、関西や東海地方からのアクセスがよい点も人気の理由です。

富士山 登山 7月の服装は?

7月に限りませんが、富士山登山をする場合は、暑さだけでなく寒さ、ふだんより強い紫外線、突然の雨・強風などに対応できる服装が必要です。

ポイントは綿(コットン)製品を避けること!綿生地は濡れると乾きづらく、温度が低い状態で濡れた衣服を長時間身に着けていると、低体温症になり、動けなくなってしまうリスクが高まります。

かならずスポーツ用の吸湿速乾性の化繊の服やウールの服を選び、しっかりとした雨具で濡れを防ぎましょう。

おすすめの服装
トップス吸湿速乾性のアンダーウェアや長袖シャツ、フリースなど
ボトムス登山用のパンツやジャージなど、化学繊維素材で伸縮性があるもの
アウター登山用のレインジャケットや、風除けになる薄手防水ジャケットなど
帽子保温用の耳が覆えるニット帽子、日除けのためつばの広い帽子など
くるぶしまで隠れるハイカットのトレッキングシューズがベスト
その他防塵のためのマスク、スパッツ(砂走用)、ヘッドライト、ヘルメット、水、非常食、モバイルバッテリーなど ※持って行ったものリスト参照

富士山では標高が上がるほど気温が下がります。夏でも体感が0度以下になることもよくあります。すべては天候しだいで、晴れれば暑く、風が強ければめちゃくちゃ寒いです。

どちらの気候にも耐えられるよう備え、重ね着や組み合わせで対応しましょう。

また、夏山の天気は変わりやすく、突然の雷雨に見舞われることもあります。高山での雨は吹き上げるように横からも下からも来るので、セパレートタイプの山用の雨具(レインウェア)がおすすめです。

雷が発生した場合には、速やかに安全な場所へ避難し、登山は中断しましょう。2024年8月には下山中の親子3人のすぐ近くにが落ち、衝撃で3人とも意識を失うという事故がありました。高い構造物がない富士山中では、安全意識を持つことが、とても大切です。

【富士山登山】わたしが持って行ったものリスト

実際に持って行ったもの
・雨具(レインジャケット、レインパンツ)

・虫除けスプレー
・水1L、スポーツドリンク1L(足りない分は山小屋で購入できます)
・スポドリ粉(二日目用)
・下着、靴下、パンツ、Tシャツ(2日目用)、パジャマ
・トレッキングポール(下山で膝が痛くなったら役立ちます)
・ウルトラライトダウンジャケット
・ハット、サングラス
・手袋&予備(手袋を落とした時用)

・スパッツ/ゲイター(砂走用)
・カロリーメイト 1人2箱
・二日目のランチ、りんご
・9000円(山小屋用)、予備5000円、お金百円玉✖️10(トイレは1回300円)
・化粧品、日焼け止め、マスク、カイロ✖️3

・救急セット、ヘッドランプ、エマージェンシーシート、ペンとメモ、充電器、カメラ、ティッシュ、タオル

防水スタッフバッグ(すべての持ち物をビニール袋やスタッフバッグに入れる)

持って行けば良かったもの

・予備のタイツ(1日目の雨でタイツが濡れたものの、2日目もそれを履かなければならず湿っていて嫌でした)

【富士登山】経験者からのアドバイス

1.早めの計画が吉!

山小屋によりますが、4月、5月ごろに夏の予約受付を開始する山小屋も多くあります。

私の場合、平日2日間、休暇を取ったので、早めに計画することで休みも取りやすく、ルートや予定を組みやすかったです。

 2. (子供がいないなら)学校の夏休み期間を避けると空いているカモ!

子供たちが夏休みに入る7月下旬からの混雑を想定し、夏休みが始まる前の7月16日・17日に登山しました。その結果、1日目の雨天のせいか、子供が夏休みからだから、どちらかはわかりませんでしたが、山の上はかなり空いていました。

たまにニュースなどで見かける登山道の渋滞はまったく無く、山頂も人でごみごみするということもなく、土日の日本アルプスや八ヶ岳の方がよっぽど混んでいるな、という感じでした。

3.前日・当日は安全を第一に行動する

きちんとした雨具があれば雨は登山可能です。
雷、強風での登山は取りやめた方がいいでしょう。私の場合、登山日が大雨予報だったので、延期を検討しました。ただ、雨具はあったし、しっかり防水仕様にパッキングもできたので、行けるところまで行ってみよう。と登山決行しました。これが雷予報だったら、迷わずキャンセルしました。
あなたの命に代えられるものはありませんから、安全第一で計画を立てましょう。

 

【登山レポート】富士宮ルート一合目→新七合目 ご来光山荘(1泊)→御殿場ルート経由で下山してきました!

ふじはらレート
好き度      ★★★☆☆・・・きちんと計画するれば大変じゃない!
案内板の有無   ★★★☆☆・・・GPS等所持すると安心
静かさ      ★★★☆☆・・・日による
眺望       ★★★★・・・5合目以降は常に雲海の上
駐車場      ★★★★★・・・公営駐車場、トイレあり
(一合目)

【登山レポート】今回歩いたルートはこちら

(右下の「山行記録のページへ」のリンクをクリックするとヤマレコへ移動します)

登り始めの標高 1452m / 最高地点の標高 3773m
訪れた時期 20247月中旬 平日
当日のコースタイム(寄り道したりすることもあるので参考程度に。)
1日目
3:42(+休憩0:07)=合計3:49 距離 6.5km 登り 1,350m 下り 6m
9:28 水ヶ塚公園
10:07 須山登り一合五勺 

11:04 御殿庭下 11:34
11:35 御殿庭中 12:03
12:10 宝永第二火口縁 

12:21 宝永第一火口縁
12:34 六合目雲海荘
12:35 宝永山荘
13:17 新七合目御来光山荘


2日目
7:26(+休憩1:14)=合計8:40 距離 12.7km 登り 993m 下り 2339m

5:59 新七合目御来光山荘
6:33 元祖七合目山口山荘
7:12 八合目池田館 7:48
7:55 九合目万年雪山荘 8:15
8:28 九合五勺胸突山荘 8:48
8:53頂上富士館
9:01 富士宮口頂上 9:06
9:07 頂上富士館 9:27
9:35 富士山 10:45
10:56 御殿場口八合目 11:06
11:18 御殿場口七合九勺・赤岩八合館
11:37 御殿場口七合五勺・砂走館
11:40 御殿場口七合四勺・わらじ館 11:46
11:47 御殿場口七合目 12:07
14:37 水ヶ塚公園

【富士登山レポート】雨の中、登山開始!

7月14日、祝日の翌日の火曜日に出発。

まずは富士宮口登山道1合目(須山口登山歩道)・水ヶ塚公園の広い駐車場に駐車です。富士山スカイラインのマイカー規制期間中は駐車場が有料(1,000円/台)となります。駐車場から富士宮口五合目までシャトルバスを運行しており、料金は片道1,320円、往復2,200円です。(2024年11月時点)

あいにくの雨ですが、強風や落雷などの危険度は低いので、予定通り出発です。

こちらの駐車場にはトイレ、お土産屋さんとレストランがあります。

さすが富士山の登山口。案内板がしっかりと整備されています。

富士山1合目の美しい樹海の中を進んでいきます。森がとても美しいので雨だけど元気です。

雨のせいか、三連休の後だからか、歩いている人にはほぼ会いませんでした。

しばらく歩くと、森を抜け、宝永火口のそばを通りますが、そこで吹き曝しに合いました。

雨×強風で、1日目で一番ツラかった瞬間です。晴れていたら宝永火口が見えるんだろうな。

登山開始から3時間ほどで、雲海荘と宝永山荘、2つの山小屋があり、なんと山なのに自販機もあります。これがうわさに聞いた、山の上の自販機か!!

この二つの山小屋は富士宮ルートの6合目にあり、もし五合目からスタートした場合には、わりとすぐにあります。

【富士登山レポート】新七合目 ご来光山荘で宿泊!おすすめの山小屋でした♪

雲海荘と宝永山荘からまたもうひとふんばりして、登山開始から4時間ほどで、本日宿泊する「ご来光山荘」に到着!

この時点で午後1時半くらいなので、濡れた雨具などを干して、のんびりします。

わたしはこの「ご来光山荘」に泊まって本当に良かったと思いました。

おすすめポイントは3つ。(2024年7月時点の情報となります)

オンラインで事前予約すると夕食が3種類から選べる

私の時は、具沢山の中華丼をいただきました。こちらの山小屋は閑散期は農家をしているらしく、レトルトなどではなく、使われている野菜はオーナー一家が作ったものだそうです。

ソロでも個室

壁とカーテンで個室が仕切られており、着替えなども人の目を気にせずすることが可能です。

夜間はヒーターがついており、暑いくらいでした。

キャンセル料がかからない

他の山小屋を検討していた際に、キャンセル料がかかる山小屋もありました。

むやみやたらと予約、キャンセルをすることはもちろんよくありませんが、登山は天気次第なところがあるので、

富士山登山のための宿のキャンセル料が高額だと、もったいないからと無理に登山をする人も出てくるのでは、と考えてしまいます。「ご来光山荘」はキャンセル料がかからなかったので、その点は安心して登山計画が立てられると感じました。

ちなみに山小屋はこの急な斜面に建っています。よく建てたなあと思います。

夜7時ごろには美しい夕焼けと雲海が見えました。

翌朝は6時に出発。富士山はみな早朝から出発する人が多いからか、朝食は全員お弁当でした。(のちほど登場します)

草木も減り、赤みがかった土の富士山らしい景色になってきました。

2日目はなかなかの好転。雲海が良い感じです。

富士宮口登山道はわりと等間隔で山小屋があります。これがなかなか元気づけられるのです。

はぁ、つらい!でももうひと踏ん張りで次の山小屋だ!という感じで頑張れます。

屋根の上に宿泊者が使ったシュラフを干している山小屋もありました。池田館さんかな。

どの山小屋も、宿泊者でなくてもとてもフレンドリーでそれもまた元気がもらえてよかったです。

2日目の登山開始から2時間弱で、9合目万年雪山荘に到着。

さすがに標高3460mとなると、休憩中はちょっと冷っとします。

今日はまだコーヒー飲んでなかったな~と思い、コーヒーを注文していただきました。ごちそうさまでした。

↓こちらが万年雪山荘の名前の由来の”万年雪”。大きな雪渓です。

9号五勺の”胸突山荘”までくれば、山頂まであと少し。

砂と小さい岩のざれた斜面をみんなえっこらえっこら登っていきます。

登山に慣れているわたしにしてみれば、特に登りにくいということもなく、なんというか、ほどよい勾配が延々と続くのはある意味ペースがつかみやすく、登りやすかったです。

【富士登山レポート】山頂へ到着!

胸突山荘から30-40分で頂上浅間大社奥宮の神社に到着!!!ご来光山荘を朝6時に出発して、8時50分に到着。(速度は人それぞれですので、計画ルート作成機能「らくルート」などで計画しましょう)

脇の社務所ではお札やお守りなどの販売もしてました。

そして社務所の脇には日本一高所の郵便局があり、特製切手やポストカードなどの販売をしておりました。

もちろんここから、富士山特製ポストカードを郵送することができます。

お土産や記念に購入するのもにいいですね。

ここで働く方の記事がありましたので、ぜひどうぞ:日本一高い場所にある富士山頂郵便局。過酷な環境でも働く理由とは?

郵便局の脇から進んでいくと・・・

ダイナミックなお釜が現れます。火山であることを感じさせる、雄大な火口です。

冬にはこのお釜の中でスキーをするツワモノもいるとか・・・(危険なのでマネしないでね)

お釜の一番高いところに「日本最高峰富士山剣ヶ峰」の標識が立っています。ここで記念写真を撮ります。

御殿場口の入り口にある鳥居をくぐり、御殿場口登山道から下山開始。

山頂付近でランニングウェアの2人組を見つけました。見たまま、登山道を駆け上がり、そのあと我々を越して、駆け降りていきました。トレーニングにはいいかもしれないけど、なんか起きたら危なそうだな。

御殿場口登山道のはじめはこんな感じです。雪渓の脇を通ったり。特に難所はありません。

ゴロゴロの石に足を取られないように、気を付けて下山します。

お腹が空いてきたので、風の当たらないところで少々休憩です。ご来光山荘でもらった朝食をいただきます。これが豪華でびっくりしました。(山小屋のお弁当は米だけのところも多い中、おかずがたくさんで素晴らしい!)登山中はこんなに小さなことでもうれしく感じるものです。

ちなみに御殿場口登山道は8か所山小屋のある富士宮口ルートと異なり、山小屋が少なめで、現在営業中の山小屋は5か所のみです。(2024年夏現在)

私が通過した山小屋はすべて7-8合目に集中しており、

11:05 赤岩八合館(七合九勺)、11:36 砂走館(七合五勺)、11:45日の出館(七合目)とあまり間隔を挙げずに

トイレや軽食の購入などは計画的に行いましょう。

七合九勺の赤岩八合館

日の出館(七合目)を過ぎると”砂走”が登場!下山時に駆け降りて下山でき、膝にも優しい、ありがたい登山道です。下の写真でわかるように、登山道が砂で覆われており、石などもあまりないので、気にせずに駆け降りることができます。砂が靴に入るので、スパッツがあるといいですね。

ひたすらに砂走を下ってきます。まじで速いです。前日は雨だったので、砂が少々重かったですがそれでも楽。むしろカラカラに乾いていたら砂埃が立ちそう。

われわれは、富士宮口ルートの1合目の駐車場に帰らなくてはいけないので、二合八勺で西側の道に入ります。

わかりやすい案内標識がなかったので、こちらのルートを使用する場合はスマホ等のGPS地図などの利用を強く推奨します。

しばらく歩くと森が出てきます

森まで来ると案内標識が増えてきます。個人的には一番迷い安い砂のエリアにもっと欲しかったですが。。

御殿場口登山道の森もとても美しいです。さてここまでくればあとひといき。

建物が見えてきたら水ヶ塚駐車場です。おつかれさまでした。

おすすめ立ち寄りスポット

森の駅 富士山

〒410-1231 静岡県裾野市須山字浅木地内 / 055-998-0085

水ヶ塚公園の駐車場にあります。富士山にちなんだメニューの軽食やスイーツが味わえるレストランに、素敵なお土産などを取りそろえた売店があります。新しくてトイレもあります。

静岡県富士山世界遺産センター

0544-21-3776 

入場料300円(2024年11月時点)でなかなか面白い体験ができる施設。

富士山に関する情報を得られるミュージアムですが、施設の作りが面白く、一見の価値ありです。高校生までは無料です。

白糸の滝

言わずと知れた名瀑です。とても良かったです。駐車場やお土産店もあり、観光地になっています。少々混んでいますが、行く価値あり!

文中に登場したウェブサイトなど。

ふじはらレートについて
このレートはふじはらが登った際の条件下(年、時期、天気、服装、アクセス方法等)に主観的に下した評価となります。たとえば、記事作成後に公営駐車場が整備されたとしても、記載がなければレートには反映されておりません。
あくまでも個人の感想とし、参考適度にお考えください。ちなみに、ふじはらが山行に行くのは自家用車が多めです。

ふじはら

2012年、父に突然連れていかれた八ヶ岳(山梨県)登山で
登山に目覚めた人です。地方の里山めぐりも好きです。旅行が先か、登山が先か・・・ カナダ行ってたので英語もできます。
茨城県で「しろさと里山めぐり」イベントをしていました!森林インストラクター/登山ガイドⅠ

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